今日という日を記録する

「今日という日を記録するというつもりでレコーディングしてみよう。」

朝、Maiが僕に言った。

そのインテンションは、素晴らしいものだった。

完璧なものを、とか、完成させよう、とか、すごい作品を達成しようとか、そんな拵えられた仰々しいものでなく。

僕が奏でたい音楽は、安らかで、今ここに生きていることそのものを全肯定する圧倒的な信頼感、安心感に満ちた世界。

そこにおいて既に世界平和が実現している響き。

それらはmaishintaの最初の歌「HOHOEMI」で既にはっきりと描かれていた。

新しいアルバムを作り始めて、
「今回は全曲“HOHOEMI”でいこう」
「うん、それだ!それだね」
という僕ら2人以外には意味不明な会話が繰り広げられた。
その真意は、透明になって歌うこと、全てがあるという感覚で存在すること。

そんな理解が2人の間で、起きた。

ずっとずっと、僕らはやってきた、世界平和や、Love & Peace を意図して音楽を奏でることを。

僕らはそれぞれにバトンを受け取って、協力してそして一緒に歌ってきた。

そんなことを思ってまた明日も歌を歌おうと思う。

制作日記 by Shinta

Mai Shinta