ONE LIFE まんまるい地球の歩み
この曲は、私の祖母が亡くなったちょうど一年後に作詞作曲しました。
作っている時は、あまりの感動に涙が溢れ、歌い切るのがやっとでした。(ピアノを弾きながら歌いながら作りました。)
その時、歌は完成したので録音して発表しようと思いました。何度かレコーディングに挑みましたが、何かがしっくりこず、5年の歳月が経ちました。
その間、私は、妻となるMaiと運命的に出会い、結婚し娘も生まれました。
二人でmaishintaというユニットでたくさん曲を作りレコーディングをしてきました。
maishintaのHOHOEMIというアルバムを今年の元日に発表して、一息ついた頃に、またこの「まんまるい地球」をレコーディングしようと思い、ピアノに向かいすぐに録音しました。
とてもいいテイクが取れたと思いました。
そして1ヶ月後、この曲にはいろんな音がなっているはずだと思い、楽器と声を重ねていきました。
そして、レコーディングの最中「ONE LIFE」という言葉がポロリと出てきました。
Living in ONE LIFE / 一つの命を生きている
この曲の核心に触れたと、感じました。
元々この曲は、亡くなった祖母への想いに始まり、死ということが一体何なんだろうという、答えのない問いから生まれていきました。
私は、この曲とともに歩んだ5年の歳月の中で、Maiと出会い、新しい命が生まれる瞬間を共に迎え、娘を授かりました。
娘の中に、私は生きている、Maiも生きている、祖母も、これから生まれてくるものも、過去の先祖たちも皆が生きている。
そして花や木や、動物たち、鉱物や水、この地球に存在する全ての全ての息遣いが、このまんまるい地球という曲を歌っている。
一人の人間の中には、無限に広がる命との繋がりがある。私たちは一つの命・ONE LIFEを永遠に生きる存在だという感覚の中で歌を吹き込みました。
死とは何か、と私が神様に投げかけた問いは、私の中の神性を通して答えをもたらしました。
Your life never die / あなたの命は決して死なない
Living in One Life / 一つの命を生きている。
2021.4.12
酒本信太